AM




AM0:02








trrrrrrrrr・・・・trrrrrrrr・・・・・

プッ・・・・・・・。



「・・・・・・はい。」



『あ、もしもし?珪?・・まだ起きてた?』



「・・お前か。・・・ああ、先刻、バイト終わった・・。」



『え!?今までお仕事してたの?』



「・・・まぁな。」



『うわ〜。こんな日まで大変だね。お疲れ様です。』



「・・・こんな日?別に、いつもの事だろう?」





『・・・・・・・(やっぱり忘れちゃってる。)』





「・・・どうした?聞いてるか?」



『あ、うん。聞いてるよ。ね。珪。時計見てみて。』



「・・・時計?・・ああ。今見てるけど。」



『今、何時?』



「・・・12時、2分。」



『2分過ぎちゃったか・・。でも私がきっと一番だよね?』



「一番?・・・・何がだ?」



『もう!結局毎年忘れてるんだから!』



「・・・忘れてる?何を?」



『トクベツな日だよ!去年もそう言ったでしょう?』



「・・・・トクベツ・・・・・・・・・あ。」



『思い出した?』



「・・ああ。お前が言ってくれないと、忘れるな・・。」






『・・・ふふ。珪らしいなぁ。じゃぁ、改めて・・・・・お誕生日おめでとう。』



「サンキュ・・・・。」






『・・・ね、私、一番に珪に言えた?』



「それはそうだろ・・・。お前に言われて気付いたんだぞ・・・俺。」



『そっか!良かった〜。慌てて電話した甲斐があったよ〜。』



「・・・?慌ててたのか・・・?・・・・・・・ックシッ!」



『え!?どしたの?珪もしかして、風邪?』






「あ・・・・いや、着替えてた時に電話くれたから、上に何も着てなかった・・・・。」







『ええっ!?・・・・(珪、今上に何も着てないの?・・きゃあああ!!)・・・・は、早く何か着ないと!!』



「ああ・・・・・・・・今、着た。」



『風邪、引かないでよ?今年の風邪は何だか酷くなるみたいだから・・・。・・・ックシュン!!・・・・・・あ、珪のくしゃみ移っちゃったかな?』



「おい・・・大丈夫か?」



『うん、平気だよ。』



「・・・・寒いのか?」



『ううん。一番に珪におめでとうって言おうと思ってたのに、
 携帯の時計が10分遅れてるの忘れてて、慌ててお風呂から出てきちゃって。』



「・・・風呂?・・・・・・もしかして、・・・・・お前今・・・・・。」











『でもやっぱりバスタオル一枚じゃ寒いね。』






「!!!!!!!」











『・・・・・もしもし?珪?』



「・・・あ、ああ・・・。お前こそ早く何か着ろ。」



『う、うん・・・・。(何か自分から言っちゃったんだけど恥ずかしいな・・・)』



「・・・お前もう寝ろ。風邪ひかないように。」



『あ・・うん。じゃぁ珪、明日また学校でね?プレゼント渡すから。』



「あ、ああ・・・・楽しみにしてる。電話・・サンキュ。」



『ううん。・・・じゃぁ・・・・おやすみなさい。』



「・・・おやすみ。」









プッ・・・・。

tu−−tu−−tu−−・・・・








・・・・・何か、もうプレゼント貰った様な気がする・・・・。







Fin





オレンジペコ様より、素敵な作品を頂いてしまいましたv
なんと、贅沢にもこのサイトの為に書き下ろして下さったのです!!
お誕生日の日、こんなやりとりがあったのだと思うと、もうそれだけでドキドキですv
一番にお祝いを言おうと頑張る主人公ちゃんに、すっかれ忘れていた王子。
お互いの電話の向こうを思わず想像して…というあたり、一緒になって照れてしまいました。
オレンジペコさん、素敵なSSをわざわざ書き下ろして下さいまして、本当に有難うございました!

オレンジペコさんのサイトへは、サンクス!ページよりどうぞ。